研究者 留学体験記

究者 留学体験記

石井 悠翔先生
留学先紹介

私は東北大学 血液免疫病学分野に所属して、リウマチ膠原病診療に携わってきました。昨年度まで大学院に在学し、基礎の生物化学分野にて、B細胞分化におけるメチオニン代謝の役割についてエピゲノム修飾を中心に研究してきました。これまで研究してきたことを活かした上で、臨床検体を用いた研究を行いたいと考え、2020年9月よりアメリカジョージア州アトランタにあるエモリー大学のDepartment of Medicine, Division of Rheumatology, Lowance Center for Human Rheumatology Ignacio Sanz先生の研究室に留学させていただいています。Sanz LabではSLE患者由来B細胞について網羅的遺伝子発現解析やエピジェネティクス修飾解析を中心に病的な集団の発生機序や疾患への関与について研究しています。B細胞分化の正常と異常に関する最新の知見を浴びながら、刺激的な日々を送っています。

アトランタは市街地がそれほど広くなく、郊外に買い物に行くことが多いため、バスや地下鉄も通っていますが、基本的な移動手段は車です。デルタ航空本社があり、ハブ空港になっているので、各都市に直行便が通っています。また、家賃がボストンやサンフランシスコに比べると安価で、場所にもよりますが、1ベッド1バスルーム月1,000〜1,500ドルほどで借りられます。一人であれば、こちらの給料で±0くらいで生活できます。家族で住む方にも低コストであり、人気があるようです。南部の都市であり、気候も日本の関東〜九州に似て、気温もそれほど下がらず、雪も滅多に積もらず、過ごしやすい環境です。

アジア人も多く、アジアンスーパーには日本食材も売っており、日本食レストランもあります。それほど多くはありませんが、日本人コミュニティーもあります。中心部にはエモリー大学関係者が北部には、日系企業に駐在している方々が住んでいるようです。

新型コロナウイルス感染症が拡大してからは、ミーティングはオンラインになり、ラボにいる人も減り、COVID-19研究が優先されていましたが、ようやくSLE研究も通常稼働に戻りつつあります。私も留学開始より半年弱でようやく環境に馴染んできたところですが、ご興味ありましたら、情報提供させていただければと思いますので、気軽にご連絡いただければと思います。

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