研究者 留学体験記

究者 留学体験記

梅田 雅孝先生
留学先紹介

私は長崎大学リウマチ・膠原病学教室に所属しており、2018年7月より米国にあるDivision of Rheumatology & Clinical Immunology, Beth Israel Deaconess Medical Center/Harvard Medical SchoolのGeorge C. Tsokos 教授の研究室にて、Post Doctorial research fellowとして勤務しています。

当教室は膠原病に関して世界有数の規模と実績を持ち、特にメインテーマであるSLEの研究に関しては年間平均10本ほど一流雑誌に論文が掲載される世界で最も進んだ研究施設の一つです。実際にTsokos教授はSLE研究分野においてExpertscapeで発表されている世界ランキングでは2019-2020年と2年連続で1位を獲得しております。

主にT細胞やその他免疫細胞の病態関与機構を研究しており、各種Omics解析などからのData miningにより着目した分子の役割をin-vitroで解析した上で、マウスモデルを使用することでしっかりin-vivoのデータまで取りに行き、IF10点前後の論文を量産する体制が構築されています。また腎臓に関する研究環境も整っておりLupus腎炎の発症機序に関する業績も多く出ています。

業務に関しては、アメリカらしく研究成果を出すことを求められるものの、自律性に任されたスケジュールで研究を行うことが出来るため、厳し過ぎず緩過ぎず自分のペースで研究が出来る雰囲気となっています。ラボの方針で、滞在期間に可能な限り担当するプロジェクトを完遂することが求められるのですが、逆にしっかりと自身の研究を進めることが出来れば筆頭著者での論文を書けるチャンスも高いと思われます。

また、当研究室の利点として、常時複数人の日本人が在籍していることも挙げられます。海外にいながらも日本人同士で仕事のみならず生活の情報なども共有することで、お互い助け合いながらの留学生活を送ることが大きな安心につながります。逆にこのことで英語の上達が遅れてしまう可能性もありますが、最近は病院でも職員向けの英会話教室が提供さていますし、日本人以外の研究員との会話も行うことで鍛える機会はいくらでもあるかと思います。

もし、ボストンおよび当研究室での留学に興味がある方がおられましたら、可能な限りご協力いたしますのでご相談ください。

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