私はこれまで大阪大学の免疫内科学教室で、免疫ガイダンス分子と免疫疾患の病態との関連というテーマで、好中球、好酸球などの顆粒球に重点を置いた研究を行ってきました。好中球のバイオロジーや疾患への理解をより深めたいという思いから、2020年11月からハーバード大学のTanya N Mayadas研に留学する機会をいただき、現在ボストンで新たな環境に挑戦しています。住み始めてしばらくは過ごしやすい気候が続いていたボストンですが、11月末頃から一気に冬に突入しました。大阪からこちらに来てまもない私は、積雪を見るだけでどうしても少しテンションが上がってしまいます。
ボストンには数多くの大学やその関連施設があり、中でもロングウッドメディカルという地域はハーバード大学系列の病院が密集している有数のメディカルエリアです。その一角にあるHarvard Medical School New Research Buildingが私の職場です。本原稿を書いている段階では働き始めたばかりで、これから好中球に関連する応用的な実験を学び、最終的には自分がRheumatologistであるということを最大限に生かして、免疫疾患の病態解明や治療に繋がるような研究ができればと思っています。
ロングウッドメディカルから徒歩15分程度の場所に、日本食専門のスーパーがあり、時々買い出しをしています。奥にはフードコートもあり、日本の味が恋しい時に大変助かっています。また、少し足をのばせば、日本食のレストランも豊富で、そういった意味では、海外慣れしていない日本人にとっても暮らしやすい場所なのではないかと思います。
本原稿を記載している時点では、アメリカでもCOVID-19感染症の先行きが不透明です。本来なら街中が賑わうサンクスギビングやクリスマスシーズンも今年は静かなもので、寂しくもありますが、健康にだけは注意して充実した留学生活を過ごしたいと思っています。これからボストンへの留学を考えている方がおられましたら、いつでも力になりますので気軽に御連絡下さい