氏名
赤崎幸穂
Name
Yukio Akasaki
メールアドレス
akasaki.yukio.443 at m.kyushu-u.ac.jp
学歴
九州大学大学院医学系学府機能制御医学専攻卒業
所属
九州大学整形外科
所属先住所
福岡県福岡市東区馬出3-1-1
所属学会
日本整形外科学会、日本リウマチ学会、日本軟骨代謝学会など
留学先
The Scripps Research Institute
研究分野
骨・軟骨
動物モデル
変形性関節症
動物モデル
変形性関節症
研究紹介
変形性関節症の発症・進行の病態における特異的な新規因子を見つけ出すことに重点を置いています。その中で、有望なOA治療ターゲットとして、G protein-coupled receptor kinase 5 (GRK5)を見つけました(Sueishi T et al. Arthritis and Rheumatology 2020)。GRK5はヒト変性軟骨で高発現しています。GRK5ノックアウトマウスの軟骨細胞では、NFκBを介するMMP-13やIL-6の発現が著明に低下しており、そのOAモデルでは軟骨変性が抑制されることがわかりました。治療につなげる試みとして、GRK5阻害薬であり、既存薬であるアンレキサノクスを原薬としたOA疾患修飾治療の創薬を進めています。さらに新しい知見として、GRK5阻害は炎症性関節炎の発症から増悪までを抑制することを明らかにしました(Toya M et al. Scientific Reports 2021)。すなわちGRK5阻害は、滑膜炎に対する抗炎症効果も期待できる成果です。
メッセージ
臨床応用を意識した基礎研究を心がけております。
論文
- 著者
- Sueishi T, Akasaki Y, Goto N, Kurakazu I, Toya M, Kuwahara M, Uchida T, Hayashida M, Tsushima H, Bekki H, Lotz MK, Nakashima Y
- 掲載雑誌名
- Arthritis Rheumatol 72(4):620-631
- 掲載年月
- 2020
- 著者
- Kurakazu I, Akasaki Y, Hayashida M, Tsushima H, Goto N, Sueishi T, Toya M, Kuwahara M, Okazaki K, Duffy T, Lotz MK, Nakashima Y
- 掲載雑誌名
- J Biol Chem 294(46): 17555-17569
- 掲載年月
- 2019
- 著者
- Akasaki Y, Alvarez-Garcia O, Saito M, Caramés B, Iwamoto Y, Lotz MK
- 掲載雑誌名
- Arthritis and Rheumatology 66(12):3349-3358
- 掲載年月
- 2014
- 著者
- Akasaki Y, Reixach N, Matsuzaki T, Alvarez-Garcia O, Olmer M, Iwamoto Y, Buxbaum JN, Lotz MK
- 掲載雑誌名
- Arthritis and Rheumatology 67(8):2097-107
- 掲載年月
- 2015
- 著者
- Akasaki Y, Matsuda S, Nakayama K, Fukagawa S, Miura H, Iwamoto Y
- 掲載雑誌名
- Osteoarthritis and Cartilage 17(2):235-43
- 掲載年月
- 2009